テレビ朝日の土曜ナイトドラマ『ターミネーターと恋しちゃったら』が始まった。SF×ラブコメという難しいジャンルをどう料理するのか半信半疑で観たのだが、第1話の感想を一言で言うなら「宮舘涼太、思ったよりずっとアンドロイドがハマっている」だ。
400年後の未来からアンドロイドが来るという設定の「ちょうどよさ」
タイムスリップSFは設定の匙加減が難しい。未来が近すぎると現実味がなくなるし、遠すぎると何でもありになる。400年後という設定は、テクノロジーの飛躍を納得させつつ「人型アンドロイド」の存在を自然に見せるギリギリのラインだと感じた。
主人公のアラフォーOLが「なんで私を守るの?」と聞いて、アンドロイドが無表情に「あなたの子孫が人類の未来を左右するからです」と答えるくだり。ベタだけど笑った。そしてその後の「しかし、あなた自身にも価値があります」という一言に、早くも伏線の匂いがする。

宮舘涼太の「微妙に噛み合わない会話」が最高
アンドロイド役というのは、棒読みで良いわけではない。「人間っぽく振る舞おうとして微妙にずれる」という演技が必要で、宮舘涼太がこれを見事にやっている。コンビニで「温めますか?」と聞かれて3秒フリーズしてから「はい。分子振動を増幅させてください」と返すシーンは、このドラマの方向性を象徴していた。
表情筋をわずかに動かすタイミングが絶妙で、「学習して少しずつ人間に近づいていく」過程をちゃんと演技で見せようとしている。1話の時点でこれだから、最終回までの変化が楽しみだ。

アラフォーOLの描き方が意外とリアル
ラブコメの相手役が「アラフォーOL」という設定も新鮮だ。仕事に疲れて帰ってきたらイケメンアンドロイドがいる、という導入はファンタジーそのものだが、彼女が最初に取った行動が「警察に電話しようとする」のがリアルでいい。
ドラマにありがちな「なぜか受け入れる」パターンじゃなくて、ちゃんと怖がって、混乱して、それでも状況を理解しようとする。この過程に尺を使ったのは正解だったと思う。
SFの皮をかぶった「自分の価値を問い直す物語」になりそう
「あなたの子孫が重要だから守る」という設定は、裏を返せば「あなた自身は重要じゃないかもしれない」という残酷さを含んでいる。主人公がそこにどう向き合っていくのかが、おそらくこのドラマの本線だろう。
第1話のラスト、主人公が「私、子孫残す予定ないんだけど」と呟いたときのアンドロイドの困惑顔。ここからどう転がしていくのか。コメディとしてもドラマとしても、ポテンシャルを感じる初回だった。

※イラストはAIで生成したイメージ画像です
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