「おもしろい43% vs つまらない56%」。『身代金は誘拐です』の評価は見事に真っ二つに割れている。
ちゃんねるレビューでは3.79点(57件)と悪くない数字なのに、なぜ割れるのか。口コミの中身を見ていく。
※ネタバレなしで読めます。ネタバレありのあらすじ・考察はこちらの記事(記事A)をどうぞ。
『身代金は誘拐です』の評判は?各サイトの評価まとめ
まずは数字から確認しましょう。
| サイト | スコア | レビュー数 |
|---|---|---|
| ちゃんねるレビュー | 3.79 / 5.0 | 57件 |
| ORICON満足度 | 3.07 / 5.0 | — |
| 投票トーク | おもしろい43% / つまらない56% | 64票 |
ちゃんねるレビューでは★5が38.6%、★4が35.1%と、好評が全体の7割以上を占めています。ただし★1も14.0%あり、ハマる人とハマらない人がはっきり分かれる作品のようです。
ORICON満足度では全項目で全体平均をやや下回り、特に主演キャスト評価が平均を-0.29と大きく下回っているのが特徴的でした。一方でストーリー評価は平均をわずかに上回っており、設定の面白さ自体は評価されていることがわかります。
『身代金は誘拐です』が面白いという口コミ・評判
好意的な口コミは、主に3つのポイントに集中していました。
ハラハラ感とスピーディーな展開
最も多かった好評ポイントが、毎話のハラハラ・ドキドキ感です。
「絶妙なハラハラ感がいい。次はどうなるんだろう。深夜帯ドラマはいつも見ないんだけど、見てよかった」(出典:ちゃんねるレビュー)
「先が読めない。スピード感があって、引き込まれた」(出典:ちゃんねるレビュー)
「回を増すごとに面白くなる。犯人が分かりそうで分からない」(出典:ちゃんねるレビュー)
口コミを読んでいると、「気軽に観れて考察もできる」という点が支持されている傾向が見えてきます。特に後半に向けて展開が加速し、第7話以降は評価が上がっていったようです。
「身代金の代わりに誘拐を要求される」という斬新な設定
「誘拐犯に子どもを返してほしかったら別の子どもを誘拐するように命じられるって着想は面白いと思いました」(出典:アメブロ)
「従来の誘拐ドラマには見られなかった導入として、一定の新規性と興味を喚起する展開となっている」(出典:note)
誘拐ドラマは過去にも多くありますが、「身代金の代わりに別の誘拐を要求される」という設定は新鮮に映った方が多かったようです。この設定が視聴を続ける動機になったという声が目立ちます。
浅香航大の真犯人豹変演技
「10話は、見ていてあっという間だった。浅香航大の演技すごい」(出典:ちゃんねるレビュー)
「後半ハラハラした〜。やはり真犯人?いつ豹変するんだ?とドキドキでしたね。声色変わった時、キター!でした」(出典:ちゃんねるレビュー)
第9話・10話で真犯人が判明してからの浅香航大さんの演技は、高く評価されていました。穏やかなキャラクターからの豹変ぶりが印象的だったようです。不評の声は見当たらず、本作で最も評価が一致しているポイントと言えるでしょう。
『身代金は誘拐です』がつまらないという口コミ・評判
一方で、厳しい声もかなりの数ありました。不満は大きく3つに分けられます。
主人公夫婦の行動に共感できない
最も多かった不満がこれです。
「自分達のことしか考えていないような夫婦に違和感しかないです。最愛の子供を誘拐されてるという極限状態にあっても、他人の子供を誘拐できるものなのか、、想像できなくてストーリーに入り込めませんでした」(出典:ちゃんねるレビュー)
「いくら誘拐された娘のためとはいえ、罪を犯すし、警察は一切拒絶するしで、自分のやり方だけが正解でその他はすべてだめって。この主役を応援する気持ちが一ミリもなくなった。バカバカしい」(出典:ちゃんねるレビュー)
「自分の子供が誘拐されたからって他人の子供を誘拐しようとは思わない。それなら寧ろ自分の子供を差し出しますよ」(出典:ちゃんねるレビュー)
「娘を助けるためなら仕方ない」と理解する声もあれば、「他人の子を犠牲にする選択は受け入れられない」という声もあり、ここが最大の分かれ目でした。
設定・脚本のリアリティ不足
「元刑事とは思えないくらいに雑に誘拐するので、いやいやそれはダメでしょうの連続でした」(出典:アメブロ)
「誰でもわかるようなことが誰もわからないという頭悪い人しかいないという脚本」(出典:投票トーク)
「なんだかんだで、ドキドキハラハラの展開ではありましたけどね」と認めつつも「なかなかツッコミどころが多そうなドラマですね」と指摘するブログもありました(出典:はてなブログ)。元刑事という設定と行動のギャップが、リアリティを損なっている印象です。
『マイファミリー』との比較で見劣り
「5億円の身代金、警察介入なしでの攻防、みなさんおっしゃるように設定はマイファミリーに似ています。マイファミリーは警察介入の失敗から模倣犯の出現、家族の絆の再構築という非常に作り込まれた設定がありましたが、この作品にそれほど伸びしろがあるようには思えません」(出典:Filmarks)
誘拐×家族ドラマという構図から『マイファミリー』と比較する声が複数ありました。先行作品の完成度が高かっただけに、比較されるのは避けられなかったようです。
『身代金は誘拐です』の評判|賛否が分かれる理由は?
好評と不評を並べてみると、評価の分かれ目は「主人公夫婦の選択をどこまで受け入れられるか」にあるようです。
「自分の子を守るためなら他人の子を犠牲にしてもやむを得ない」——この前提を飲み込めた視聴者は、ハラハラ感や犯人考察を存分に楽しめています。一方、この前提に引っかかった視聴者は、序盤(第1〜3話)で離脱するパターンが多いようです。
興味深いのは、後半になるほど評価が上がっている点です。第7話の急展開、第10話の真犯人判明と浅香航大さんの豹変演技は広く好評を得ており、「序盤を乗り越えれば面白くなる」という傾向がデータから見えてきます。
もう1つ、本編後の見逃し配信CMについて「世界観が一気に壊される」「本編がシリアスに終わっているのに」という不満が複数見られました。作品の質とは別の部分で損をしている面がありそうです。
『身代金は誘拐です』はこんな人におすすめ|合わないのはこんな人
口コミの傾向を整理すると、以下のようになります。
おすすめな人:
- ハラハラ・ドキドキする展開が好きな人
- 犯人考察を楽しみたい人
- 深夜ドラマのコンパクトなサスペンスを求めている人
- 「序盤は我慢して後半の加速を楽しむ」タイプの人
合わないかもしれない人:
- 主人公に感情移入できないとドラマを楽しめない人
- 設定のリアリティを重視する人
- 『マイファミリー』のような完成度の高い誘拐ドラマを期待している人
- 序盤で判断して離脱しがちな人(後半から面白くなるため)
『身代金は誘拐です』の全話ネタバレあらすじはこちらでまとめています。
『身代金は誘拐です』の続編の可能性についてはこちらで考察しています。
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