月9『サバ缶、宇宙へ行く』を観ながら、「面白い」と思う人と「なんだか入り込めない」と感じる人がはっきり分かれているのが気になっている方も多いはずです。
結論から書くと、本作はFilmarks平均3.3点(843件)、ちゃんねるレビューでは平均2.86点と、評価が割れている作品です。視聴率は初回6.0%から終盤は3%台前半で推移し、ネット上では「実話で泣ける」という好評と「展開が駆け足で感情移入できない」という不評が、ほぼ同じ熱量でぶつかっています。
この記事では、X・Filmarks・ちゃんねるレビュー・週刊誌記事を横断して、「面白い派」と「面白くない派」の声を出典つきで両方整理し、なぜここまで評価が割れたのかを分析します。

『サバ缶、宇宙へ行く』が「つまらない・面白くない」と言われる理由
本作の不評は、俳優や演技を叩く声ではなく、ほぼ全てが「構成・脚本のつくり」に集中しているのが特徴です。具体的には「駆け足」「感情移入できない」「演出のクセ」の3点に整理できます。
13年を1クールに詰めた「駆け足」への不満が最多
最も多いのが、時間軸のスピードに対する不満です。本作は実在の若狭高校が2006年に始め、2018年にJAXA認証を得るまでの長期プロジェクトを下敷きにしており、現実の十数年を全8話で描いています。
週刊誌SmartFLASHの記事は、視聴率低迷の主因を「2005年から2018年までの13年間を1クールで描こうとしているため、各エピソードの掘り下げが甘く、駆け足な印象は否めない」と分析しています(出典:SmartFLASH/Yahoo!ニュース)。
Filmarksでも「展開が早すぎて感情移入できない」「生徒たちがコロコロ入れ替わるため思い入れが湧かない」という声が並び、ちゃんねるレビュー(平均2.86点・低評価26件)でも同趣旨の指摘が低評価側の中心になっています。
「宇宙食づくりと関係ない話が多い」という脱線への声
2つ目は、本筋以外のエピソードに対する違和感です。タイトルが宇宙食開発を約束しているぶん、それ以外の描写が「余計」と受け取られやすい構造があります。
ちゃんねるレビューには「居酒屋夫婦やパンケーキ屋など余計な話が多い」「テーマが不明瞭で何がメインなのか分からない」という声が投稿されています。Filmarksでも「宇宙食作りに関係無いエピソードも多いからうんざり」という辛口レビューが見られました。
同じ宇宙×青春という連想から『君が心をくれたから』ならぬ『宙わたる教室』を期待して観た層から「思っていた方向と違った」という声が出ているのも、この脱線への不満と地続きと言えそうです。
第1話の演出・カメラワークへの賛否
3つ目は映像演出への反応で、ここは特に初回に集中しました。スタイリッシュな画づくりが、題材の素朴さと合わないと感じる人がいたようです。
Filmarksには「安っぽいCGはなに?画面の切替わりも多くて内容が頭に入ってこない」「カメラワーク激しすぎ」というレビューがあります。一方で「1話の演出ノイズは2話以降で落ち着いた」という補足も同じレビュー群の中にあり、演出への不満は序盤に偏っている傾向が読み取れます。
視聴率データで見る『サバ缶、宇宙へ行く』の評価の実態
不評の声がどれくらいの「実害」になっているかは、視聴率の推移を見ると客観的に把握できます。ここは感情ではなく数字で確認します。
世帯視聴率は初回が6.0%でしたが、第2話で4.1%に下がり、その後は3%台前半で推移しました。個人視聴率も第1話3.4%から第6話2.0%まで落ち、週刊誌では「1%台陥落の危機」と報じられました(出典:MANTANWEB各話速報、日刊ゲンダイ、SmartFLASH)。
| 話数 | 世帯視聴率 | 個人視聴率 |
|---|---|---|
| 第1話 | 6.0% | 3.4% |
| 第2話 | 4.1% | 2.6% |
| 第3話 | 3.8% | — |
| 第4話 | 3.5% | — |
| 第5話 | 3.6% | 2.2% |
| 第6話 | 3.3% | 2.0% |
| 第7話 | 3.4% | — |
ここで注意したいのは、数字の低さがそのまま「中身がつまらない」を意味するわけではないという点です。近年のフジ月9は世帯1桁が常態化しており、低視聴率は枠全体の傾向でもあります。実際、視聴率と評価が必ずしも一致しないのは、次の好評の声を見ると分かります。
『サバ缶、宇宙へ行く』が「面白い」と評価される理由
一方で、本作を「面白い」「泣けた」と支持する声も厚く存在します。好評の核は、実話の力・ベタを貫く誠実さ・若手俳優の存在感の3つです。むしろ熱量という意味では、好意的なレビューのほうが言葉が具体的な傾向があります。
「実話の重みに泣ける」という感動の声
最も支持を集めているのが、実話ならではの説得力です。福井県立若狭高校(旧・小浜水産高校)の生徒と教師が2006年から取り組み、2018年にJAXAの宇宙日本食に認証され、2020年に宇宙飛行士・野口聡一さんがISSで実際に食べた——という事実が物語の土台になっています。
Filmarksには「6話で号泣してしまった」「実話に基づくストーリー、どの俳優さんも真摯に演技をされてる」という声があり、ちゃんねるレビューでも「久々に胸が熱くなった。実話だということに驚く」という高評価が投稿されています。
原作の背景や史実とドラマの違いをもっと知りたい方には、実話の全貌をまとめた記事も用意しています。

「ベタで真っ直ぐな青春もの」が逆に新鮮という評価
2つ目は、ひねりのなさを長所として受け取る声です。冷笑が当たり前になった今のドラマ視聴環境で、直球であることが希少価値になっているという指摘です。
Filmarksには「最近のドラマでここまでベタな学園物も少ないからある意味新鮮」「ベタベタすぎて癖になるかもしれん」「週の初めに気楽に観れて良い」というレビューがあります。ちゃんねるレビューでも「真面目で素朴なドラマ、久しぶり」「ストレートで前向きなドラマは好き」「若い子供たちが目標や夢を持って頑張る姿は素敵」という声が高評価側に並びます。
「先生が出しゃばりすぎないのが良い」という、主演・北村匠海さん演じる朝陽野俊一の立ち位置を評価する声も複数あり、教師が主役を奪わない群像劇としてのバランスが支持されているようです。
黒崎煌代ら若手キャストの存在感を推す声
3つ目は、生徒役を演じる若手俳優への評価です。世代交代していく群像だからこそ、印象に残る若手が出てきやすい構造でもあります。
ちゃんねるレビューには「黒崎煌代くんの存在感が抜群」という声があります。さらに第7話からは、第1世代の生徒を演じた出口夏希さんが今度は教師役として再登場し、同じドラマ内で生徒と教師の両方を演じる構成が「画期的」と話題になりました(出典:SmartFLASH)。北村匠海さんとの教師コンビが終盤の見どころとして期待されています。
キャストの関係性や相関図を整理して観たい方は、こちらの記事も参考になります。

なぜ『サバ缶、宇宙へ行く』の口コミは賛否が割れたのか
ここまでの声を並べると、同じドラマを観ているのに評価が真っ二つに割れていることが分かります。この分裂には、はっきりした構造的な理由がありそうです。
鍵は「何を期待して観たか」の違いだと考えられます。実話の感動を求めて観た層は、史実の重みと素朴さを長所と受け取りました。一方、宇宙×青春という題材から『宙わたる教室』のような濃密な人間ドラマを期待した層は、十数年を全8話で走る構成を「掘り下げ不足」と受け取りやすかった、という見立てです。
メディア間のスコア差にも、この傾向が表れています。星の数で機械的に集計されるちゃんねるレビュー(平均2.86点)よりも、文章で熱を語れるFilmarks(平均3.3点)のほうが点が高めに出ているのは、「ベタだけど泣けた」という体験が文章でこそ伝わりやすいからかもしれません。点数だけ見て敬遠するより、文章レビューを数件読んでから判断するほうが、本作との相性は測りやすいでしょう。
『サバ缶、宇宙へ行く』はこんな人におすすめ・配信情報
賛否を踏まえると、本作が「合う人」と「合わない人」はかなりはっきりしています。最後に、観るかどうか迷っている方への判断材料を整理します。
おすすめできるのは、実話ベースの感動作が好きな人、ベタで前向きな青春群像を肩の力を抜いて観たい人、そして「宇宙食サバ缶」という奇跡の実話そのものに興味がある人です。逆に、緻密な人間ドラマや一人の主人公への深い感情移入を求める人は、世代交代の早さに物足りなさを感じる可能性があります。
見逃し配信はTVerで無料、過去話の一気見はFOD(フジテレビ公式)で視聴できます。月9をリアルタイムで追えなかった方は、終盤の出口夏希さん再登場あたりからまとめて観ると、賛否のどちらに自分が傾くか確かめやすいはずです。
結末まで一気に把握したい方や、各話のあらすじを追いたい方は、ネタバレ全話まとめ記事もあわせてどうぞ。原作の結末との違いが気になる方向けの記事も用意しています。



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