2026年4月期にフジテレビ系の水曜22時枠で放送された法医学ヒューマンミステリー『LOVED ONE』が、6月24日の最終回をもって全11話を完走しました。ディーン・フジオカさん主演で、法医解剖医・水沢慎介と若き法医学者チームが、15年前から続く「白峰女性連続殺人事件」の真相に挑むオリジナルドラマです。15年越しの因縁に区切りをつけるラストだったこともあり、放送終了後には「続編はあるのか」「シーズン2を観たい」という声が上がっています。
この記事では、『LOVED ONE』の続編・シーズン2の可能性を、公式発表の有無・視聴率と反響・放送枠の傾向・結末の作り方という4つの事実から中立に整理します。本作は世帯視聴率が振るわなかった作品でもあり、「続編は確実」と煽るのではなく、続けやすい材料と続けにくい材料を一つずつ並べて、冷静に見通していきます。本編のあらすじや結末をおさらいしたい方は、ネタバレ全話まとめもあわせてご覧ください。
『LOVED ONE』続編・シーズン2はある?現時点の結論
2026年6月24日の最終回放送時点で、『LOVED ONE』の続編(シーズン2)やスペシャルドラマに関する公式発表はありません。フジテレビ・制作陣いずれからも、続編や続報のアナウンスは出ていない状態です。後述するように物語そのものは15年来の事件にきちんと決着をつけて閉じており、また世帯視聴率も2.5〜3.7%と苦戦したため、現状は「続編の可能性は高くはないが、ゼロとも言い切れない」と捉えるのが正確です。
| 項目 | 現状(2026年6月時点) |
|---|---|
| 続編・シーズン2 | 公式発表なし(未定) |
| 放送枠 | フジテレビ 水曜22時枠(水10) |
| 放送期間・話数 | 2026年4月8日〜6月24日/全11話 |
| 視聴率 | 各話おおむね2.5〜3.7%(関東・世帯)と低調 |
| 原作 | なし(オリジナル作品) |
| 続編の可能性 | 数字面のハードルは高め。枠とラストの作りに「続け得る余地」は残る |
以下、それぞれの根拠を順に見ていきます。
公式の続編情報の有無を整理
『LOVED ONE』は、「『LOVED ONE』ライターズルーム」による複数脚本家体制で書かれた完全オリジナルの法医学ドラマです。原作となる小説やマンガは存在しません。原作がある作品は「原作のストックが残っている=続編の素材がある」という理由で続編化が語られやすいのですが、本作はオリジナルのため、続編をやるなら新たに物語を一から書き起こす必要があります。これは続編のハードルを上げる側の事情です。
そのうえで最終回放送の時点で、フジテレビおよび制作陣から続編・シーズン2・スペシャルに関する正式なアナウンスは確認できていません。法医学ものは反響や配信の数字を見ながら続編・シリーズ化が後から判断されることもあるジャンルですが、現状はあくまで「発表なし」。この記事で扱う続編の可能性は、確定情報ではなく、公開済みの事実から読み解く考察である点を最初にお断りしておきます。「LOVED ONE 続編 いつ」と検索しても、現時点で放送日や制作決定を示す公式情報は出てこない、というのが正直なところです。
低視聴率と反響からみたシーズン2の現実味
続編の可能性を考えるうえで避けて通れないのが視聴率です。本作の世帯視聴率は初回が3.7%、その後は2.5〜3.5%程度で推移し、終盤の第10話「贖罪」は3.0%でした。水10という深夜寄りの枠を踏まえても、率直に言えば数字面では苦戦したシーズンです。打ち切り云々の議論が出た点については別記事で詳しく検証していますが、ここで押さえておきたいのは「続編の判断材料としての数字」です。
世帯視聴率がこの水準だと、同じ枠・同じ規模で素直に「シーズン2」を編成する強い後押しにはなりにくい、というのが現実的な見立てです。一方で近年は、世帯視聴率だけで続編の可否を決めない流れも強まっています。TVerなどの見逃し配信の再生数、コアターゲット(特に若年層・ミステリー好き)の反応、SNSでの考察の盛り上がりといった、数字に表れにくい価値も評価される時代です。本作は法医学×ミステリーという配信で伸びやすいジャンルで、八木勇征さんら若手キャストのファン層も抱えています。放送後に配信実績や反響がどれだけ積み上がるかが、続編の芽が残るかどうかの分かれ目になりそうです。
フジ「水10」枠の続編・シリーズ化の傾向
本作が放送されたフジテレビの水曜22時枠(水10)は、比較的若い層に向けたチャレンジングな企画や単発完結のオリジナルが置かれることが多い枠です。テレビ朝日の刑事ドラマ枠のように「シリーズ化が前提の土壌」とまでは言いにくく、1クールで物語を完結させる作品が中心になりがちです。この点だけを見ると、枠の性格として『LOVED ONE』が自動的にシリーズ化される地合いではありません。
ただし、法医学ものや警察・医療系のヒューマンミステリーは、主人公とチームというフォーマットを使い回しやすく、人気が出れば「スペシャルドラマ」や「続編シーズン」として復活する事例自体は他局・他枠で珍しくありません。『LOVED ONE』も、水沢と桐生(瀧内公美さん)、堂島(山口紗弥加さん)らのチーム構造自体は新たな事件を据えれば動かせる設計です。枠の傾向は逆風ですが、「チームものだから続け得る」という一般構造上の余地は残っています。
結末からみた続編の余地と制作陣・キャストの言葉
続編の可否は、物語が「閉じているか」「開いているか」でも変わります。本作の最終回は、水沢が15年間悔いてきた「白峰女性連続殺人事件」と、冤罪を訴える死刑囚をめぐる因縁に正面から向き合い、過去の事件と現在の連続殺人の接続をたどって決着をつける構成でした。長年の宿題に区切りをつける終わり方であり、主軸の物語はかなりしっかり閉じているのが特徴です。続編を強く呼び込む「大きな伏線の放置」型のラストではありません。
この点はキャスト・制作陣のコメントからも読み取れます。撮影終了時、ディーン・フジオカさんは「この作品との出会いは自分の中で何かの区切りになった」と語っており、続編というより一つの物語の完結としてこの作品を受け止めている様子がうかがえます。一方で、若手の綱啓永さんが撮了時に「また“水10”に戻ってこられるように頑張ります」と前向きなコメントを残しており、これは続編そのものの予告ではないものの、チームへの愛着とシリーズ復活への願望をにじませる言葉として、続編を望むファンには明るい材料です。総じて、主軸事件は閉じつつ、チームを再起動する余地は残されている——というのが結末からみた評価になります。
水10発の続編・映画化の前例(全領域異常解決室のケース)
「水10は1クール完結型が多い」とはいえ、近年この枠から続編・映画化に発展した例が出ている点は、『LOVED ONE』の見通しを考えるうえで無視できません。代表例が、2024年10月期に同じ水10で放送された藤原竜也さん・広瀬アリスさん主演の『全領域異常解決室』です。同作は2025年8月に映画化が発表され、原作のない完全オリジナルでありながら、脚本の黒岩勉さん・監督の石川淳一さんといったドラマ版スタッフが再集結し、「ドラマのその後」を描く続編として劇場版が企画されました。さらに2026年5月には2作連続公開の2部作として再始動し、公開時期は2027年春へと改められています。
この前例が示すのは、「オリジナル作品でも、枠が1クール完結型でも、続編・映画化のルートは現実に存在する」ということです。『LOVED ONE』も原作なし・水10という同じ条件にあり、続編が絶対に不可能というわけではありません。ただし『全領域異常解決室』は配信や考察人気で強い手応えを残したうえでの映画化であり、続編化には「数字に表れにくい評価」を含めた相応の支持が前提になります。『LOVED ONE』が同じルートに乗れるかは、放送後の配信実績と反響の積み上げ次第、というのが冷静な見方です。
もし『LOVED ONE』続編があるなら?想定される3つの形
ここからは、結末の作りをふまえて「もし続編があるとしたら、どんな形がありえるか」を続編観点に絞って整理します(各話の詳しいネタバレは全話まとめ記事に譲ります)。本作は主軸の白峰女性連続殺人事件にしっかり決着をつけて閉じているため、続編の形は次の3パターンが考えられます。
(1)続編シーズン(シーズン2)——水沢慎介と法医学チームはそのままに、新たな事件を据えて再起動する形です。チームものは主人公とフォーマットを使い回しやすく、桐生(瀧内公美さん)・堂島(山口紗弥加さん)らの関係性も新事件で動かせます。ただし新規の物語をゼロから書く必要があり、相応の数字・配信実績が後押しとして必要になります。
(2)スペシャルドラマ(単発SP)——連ドラ復活よりハードルが低く、反響を受けた「ご褒美」的な復活として現実味があるルートです。法医学・ヒューマンミステリーは単発の事件でも成立しやすく、SPで様子を見てから続編を判断する流れもありえます。
(3)スピンオフ——若手キャストに焦点を当てた派生作という選択肢もあります。八木勇征さんや綱啓永さんといった若手の人気を軸に、サブキャラクターを主役に据える形です。もっとも、これは本編以上に「ファンの支持の厚さ」が前提となるため、現時点では可能性として挙げるにとどめます。いずれの形も2026年6月時点では公式発表のない仮定の話であり、確度の高い順に並べるなら(2)SP・(1)シーズン2・(3)スピンオフ、というのが筆者の見立てです。
主演・キャストの今後の動きから読む
続編の現実味は、主要キャストの今後のスケジュール感からもうかがえます。若手の綱啓永さんは、2026年に実写映画『ブルーロック』で御影玲王役を務めるほか(2026年4月15日発表)、木村拓哉さん主演でおなじみの『教場』シリーズの劇場版『教場 Requiem』『教場 Reunion』、藤井道人さんがプロデュースする『東京逃避行』など、映画を中心に出演作が続く状況です。多忙ではあるものの活躍の場を広げており、前述の「また“水10”に戻ってこられるように」という撮了コメントと合わせて、本人の続編への前向きさは読み取れます。
一方、Filmarksでは687件のレビューで平均2.8前後(2026年6月時点)と、評価は賛否が分かれています。『アンナチュラル』など先行する法医学ドラマと比較する厳しめの声がある一方、ディーン・フジオカさん演じる水沢の柔らかな空気感や、事件解決より人間関係の機微を評価する声も見られます。こうした賛否両論は、熱心なファン層がいることの裏返しでもあります。続編の判断は、こうした配信・SNS上の支持が放送終了後にどこまで伸びるかにかかっており、現時点では「望む声はあるが、確定材料はない」という段階だと整理できます。
まとめ:『LOVED ONE』続編の可能性は「未定・やや慎重」
ここまでを整理すると、『LOVED ONE』の続編・シーズン2は2026年6月時点で公式発表がなく「未定」です。判断材料を並べると、(1)オリジナル作品で続編には新規の物語が必要、(2)世帯視聴率が2.5〜3.7%と苦戦し編成の強い後押しになりにくい、(3)水10は基本的に1クール完結型の枠、(4)主軸の白峰事件はラストでしっかり閉じている——と、続編にはやや慎重に見るべき材料が多めです。
他方で、法医学×ミステリーは配信で伸びやすく若手キャストのファン層も厚いこと、チームものとして再起動の余地が残ること、綱啓永さんの「また水10に」という言葉があることなど、可能性をゼロにはしない要素もあります。続編が動くとすれば、放送後の配信実績や反響が想定を上回った場合、あるいはスペシャルドラマという形での復活、といったルートが現実的でしょう。新情報が出た際は本記事を更新します。結末や各話の詳細、登場人物の関係を振り返りたい方は、あわせて以下もご覧ください。
※本記事の続編に関する見通しは、公開済みの放送情報・キャストコメント・枠の傾向にもとづく考察であり、続編の制作を保証・否定するものではありません。最新の確定情報は公式発表をご確認ください。

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