NHK夜ドラ『ミッドナイトタクシー』を観ていて「あの銭湯どこ?」「象子のタクシーが走っていた夜の街は実在するの?」と気になった方へ。深夜のタクシーという密室を舞台にしたオムニバスドラマだけに、車が止まる先の喫茶店・銭湯・商店街の一つひとつに生活感があり、ロケ地を知りたくなる作品でした。
この記事では、江東区フィルムコミッションなど公式に発表された撮影地と、視聴者・地元のSNSで話題になった目撃情報ベースの撮影地を分けて整理しています。劇中の店名や駅名の多くは架空名なので、「劇中の名前」と「実在の場所」を対応させながら読み進めてください。作品そのもののあらすじや人物関係が気になる方は、下記のネタバレ・相関図記事もあわせてどうぞ。


『ミッドナイトタクシー』はどこで撮影された?舞台は「夜の東京」
本作はNHK・WOWOW・パイプラインの共同制作によるオリジナルドラマで、2026年6月1日から7月23日まで、月〜木曜22:45〜23:00の15分枠で全32話が放送され完結しました。古川琴音演じる深夜専業のタクシードライバー・蘭象子が夜の街を流すという設定上、撮影の中心は東京の下町エリアです。
ただしオムニバス形式で毎話ゲストと舞台が入れ替わるため、実際のロケ地は東京23区にとどまらず、埼玉・千葉・神奈川・群馬まで広がっています。まずは公式に裏付けのある撮影地から見ていきます。
| 作品名 | 夜ドラ「ミッドナイトタクシー」 |
| 放送局・枠 | NHK総合/夜ドラ |
| 放送期間 | 2026年6月1日〜7月23日(全32話・完結) |
| 主演 | 古川琴音(蘭象子役) |
| 制作 | NHK・WOWOW・パイプライン |
| 撮影エリア | 東京(下町中心)/埼玉・千葉・神奈川・群馬 |
【公式・確定】小津橋・古石場川親水公園(江東区)
もっとも確度の高いロケ地が、江東区の小津橋(古石場川親水公園)です。江東区観光協会(KOTOフィルムコミッション)が公式の新着情報として「夜ドラ『ミッドナイトタクシー』の撮影が行われました」と告知しており、フィルムコミッション経由の撮影であることが公表されています。
公式の告知によれば、この場所での撮影分は第29話(2026年7月20日放送)と第32話・最終回(7月23日放送)で使われたとされています。終盤の重要なシーンで登場した水辺ということもあり、放送後に「あの橋のシーンが良かった」と振り返る声が多かったスポットです。古石場川親水公園は誰でも散策できる公共の水辺なので、聖地巡礼向きの場所と言えます。
古石場川親水公園は、旧・古石場川の跡地を全長約750mにわたって遊歩道と水辺に整備した江東区立の細長い公園で、園内には七つの橋が架かっています。そのひとつ「小津橋」は、この地に生まれた映画監督・小津安二郎の生家(小津家)にちなんで名づけられた橋。夜の東京を淡々と映す本作と、日本映画史を代表する監督ゆかりの名を持つ橋が結びついたことに、映画好きの視聴者が反応していたのも印象的でした。
アクセスは、東京メトロ東西線・都営大江戸線「門前仲町」駅から徒歩約5分、JR京葉線「越中島」駅から徒歩約6分。門前仲町は深川不動堂や富岡八幡宮といった下町情緒の残る一帯で、散策のついでに立ち寄りやすい立地です。公共の公園なので時間を問わず橋のたもとまで行けますが、住宅も近いため、夜間の訪問や大人数での撮影は控えめにしたいところです。
【SNS・地元発で話題】劇中の銭湯「燦然湯」=足立区の曙湯
ファンのあいだで最も盛り上がった撮影地が、劇中に登場する銭湯です。象子が母との記憶をたどる第16話で描かれた銭湯(劇中の架空名は「燦然湯」)は、東京都足立区の老舗銭湯「曙湯」がロケ地とされています。下町の路地を歩いた先で暖簾をくぐる、あの温かくて少し寂しいシーンが、放送後に「銭湯の回がいちばん泣けた」と語られる一話になりました。
これは公式発表ではなく、劇中の富士山のペンキ絵やタイルの配置が曙湯の内観と一致するという照合、そして地元・銭湯コミュニティのSNS投稿によって特定された情報です。曙湯は薪で沸かす井戸水の湯や日替わりの薬湯が名物の、いまも現役で営業している銭湯です。
建物そのものも見どころで、屋根に唐破風をいただく堂々とした宮造りの外観、庭園を眺めながら入れる露天の岩風呂、しっかり効かせたサウナまで備えた「銭湯らしい銭湯」です。レトロで少し不思議な作品の世界観と、この昔ながらの佇まいが合っていたからこそ、SNSでは「このロケ地どこ?」「行ってみたい」という声が一気に広がりました。作中の湯気の向こうに見えた空気を、実際の入浴で追体験できる数少ないスポットです。
| 店名 | 曙湯(あけぼのゆ) |
| 所在地 | 東京都足立区足立4-22-3 |
| 最寄り駅 | 東武スカイツリーライン(伊勢崎線)「五反野」駅から徒歩約5分 |
| 営業時間・定休 | 15:00〜24:00頃/木曜定休(変更の可能性あり) |
| 作中の登場 | 第16話(劇中名「燦然湯」) |
※営業時間・定休日はサイトにより表記に差があり、変わることもあります。訪れる前に東京都浴場組合の公式ページや店舗のSNSで最新情報を確認してください。
曙湯をはじめ、後述の喫茶店・タクシー会社などは実際に営業中の店舗・事業所です。撮影を目当てに訪れる際は、通常の利用客・近隣住民の迷惑にならないよう配慮し、店内・住居の無断撮影や長時間の滞留は避けてください。銭湯であれば入浴マナーを守ることが大前提です。
【目撃・照合情報】喫茶店・タクシー会社・象子の自宅
ドラマの世界観を支えていた生活感のある建物も、視聴者の看板照合やストリートビュー照合によって候補が挙がっています。いずれも公式発表ではなく、あくまで有力視されている場所である点をふまえてご覧ください。
喫茶「つかれしらず」──埼玉県越谷市のパブレストラン
象子たちが立ち寄る喫茶店「つかれしらず」(架空名)は、埼玉県越谷市の「パブレストランサンゴ+喫茶」が撮影地とされています。看板や店内の映像、目撃情報が根拠として挙げられており、確度は比較的高いと見られています。
タクシー会社「星和交通」──足立区のつばめ交通
象子が所属するタクシー会社「星和交通」(架空名)は、足立区鹿浜の「つばめ交通」がロケ地とされています。車体や社屋の看板照合から特定されました。
蘭象子の自宅──台東区駒形のビル
象子の自宅として映るビルは、東京都台東区駒形の「楠ビル」とされています。看板とストリートビューの照合による特定情報です。個人の生活に近い場所でもあるため、外観の鑑賞にとどめ、居住者への配慮を忘れないようにしたいところです。
東京23区外にも広がる撮影地(埼玉・千葉・神奈川・群馬)
オムニバス形式ゆえ、毎話のゲストの物語に合わせて撮影地も各地へ。ロケ地専門データベースやフィルムコミッションのクレジットから、都外の撮影地も次々と挙がっています。代表的なものを整理します。
| 劇中の場所 | 実在のロケ地 | 所在地 |
| 横断歩道のシーン | 新宿アイランドタワー付近 | 東京都新宿区西新宿 |
| タコ遊具の公園 | 上沼田北公園 | 東京都足立区江北 |
| ストリートミュージシャンの演奏場所 | コアシティ立川ビル周辺 | 東京都立川市曙町 |
| 同窓会会場 | ロイヤルパインズホテル浦和 | 埼玉県さいたま市浦和区 |
| 警視庁の署(架空名) | 八千代市役所 | 千葉県八千代市大和田新田 |
| スナック「はるうらら」 | 八千代市内の店舗 | 千葉県八千代市勝田台 |
| 弥生の自宅 | ハウススタジオ(ロケタウン飯田屋) | 神奈川県横浜市青葉区藤が丘 |
| ステーキ店「クローバー」 | ステーキのどん 公田店 | 群馬県前橋市公田町 |
このうち、八千代市役所については番組クレジットに「撮影協力 八千代市」と記載されており、行政協力が公表されている確度の高い撮影地です。一方で、AI補正画像とGoogleストリートビューの照合による「有力候補」段階の場所も少なくないため、上表はすべてが公式確定ではない点にご注意ください。
音楽担当・Kan Sanoのカメオ出演シーンも
ロケ地探しの流れで見つかった小ネタとして、劇中に登場するストリートミュージシャンの演奏シーンには、本作の音楽を手がけたKan Sano本人がカメオ出演していたと話題になりました。夜の街の空気をつくる音楽そのものが、画面の中にも顔を出していたわけです。ロケ地とあわせて、もう一度見返すと発見がある作品です。
「夜×オムニバス」の系譜──『深夜食堂』とのロケ地の違い
本作の感想でしばしば挙がるのが「『深夜食堂』を思い出す」という声です。深夜、ひとつの場所(食堂/タクシー)を起点に、毎回ちがう人物のひと夜を描くオムニバス構造が共通しているためです。ただ、ロケ地の作り方は対照的でした。
『深夜食堂』が新宿ゴールデン街を思わせるセット中心で「架空の一軒」を作り込むのに対し、『ミッドナイトタクシー』はタクシーが移動し続ける設定ゆえに、実在の街をそのまま走るロケ中心。だからこそ小津橋や曙湯、越谷のパブレストラン、足立のタクシー会社といった「生活の匂いのする実在スポット」が次々と画面に登場し、視聴者が場所を特定したくなる余地が大きくなりました。ナレーションをリリー・フランキー、脚本を兵藤るりが手がけたオリジナル作品ならではの、街をキャストの一部として使う作りが、ロケ地探しの盛り上がりにつながっています。
撮影時期はいつ頃?季節の手がかりから考える
撮影時期は公式には明かされていませんが、いくつかの手がかりがあります。放送は2026年6月1日スタートで、江東区フィルムコミッションが最終回付近(第29話・第32話)の撮影地を告知していたことから、少なくとも一部の撮影は放送に比較的近い時期まで続いていたと考えられます。一方、番組は全32話・約2か月の帯放送で本数が多く、序盤〜中盤のオムニバス各話は放送開始より前にまとめて撮り進められていた可能性が高いでしょう。
画面に映る服装や夜の空気感からも、極端な真冬・真夏の描写は目立たず、屋外シーンの多くは過ごしやすい季節に撮られたと見るのが自然です(※これは映像からの推測であり、公式発表ではありません)。聖地巡礼の際は、作中の「夜」の空気を味わうなら日没後、施設の営業に合わせるなら各スポットの開店時間を確認して計画すると失敗が少ないはずです。
まとめ:公式確定は「小津橋」、話題の中心は「曙湯」
『ミッドナイトタクシー』のロケ地は、公式に裏付けがあるのは江東区の小津橋(古石場川親水公園)と、クレジット記載のある八千代市など。そして視聴者のあいだで最も話題になったのが、足立区の銭湯・曙湯でした。それ以外の喫茶店やタクシー会社、都外の各所は、看板照合やSNS目撃情報による有力候補という位置づけです。
いずれも現役の施設や公共スペース、あるいは個人の建物であることが多いので、訪れる際はマナーと配慮を最優先に。作品の物語や人物関係をもう一度たどりたい方は、下記のネタバレ・相関図記事もあわせてご覧ください。


※本記事のロケ地情報は、江東区フィルムコミッションの公式告知、番組クレジット、ロケ地専門データベースおよび視聴者・地元のSNS投稿をもとに整理したものです。公式発表以外の情報には推定が含まれます。掲載施設の営業状況は変わる場合があります。
コメント