BS時代劇『あきない世傳 金と銀3』は主人公・幸(小芝風花)を中心に物語が進みますが、シリーズの面白さを支えているのは脇を固めるキャラクターたち。特に菊栄、中村富五郎、お竹、鉄助といった脇キャラは「この人誰?」「役どころは?」「演じてる俳優は何の人?」と毎話検索される人気キャラです。本記事では、シーズン3で再登場する脇キャラ7人の役どころと、演じる俳優の過去作・経歴まで深掘りしました。
主役級は キャスト・相関図記事 で網羅済み。本記事は「脇キャラだけど物語の鍵を握る人物」をピンポイントで掘り下げる構成です。
菊栄(きくえ)/朝倉あき
菊栄は商売敵から友人へと立場が変化する重要キャラ。シーズン1では大坂の呉服商の女将として登場し、幸のライバルだった人物。シーズン2以降は商売の現場で対立しつつも互いの才覚を認め合い、シーズン3では江戸店進出を一緒に支える関係に発展しています。原作ファンからの人気が極めて高いキャラの一人。
演じる朝倉あきさんは、ジブリ『かぐや姫の物語』(2013年)でかぐや姫の声を担当した俳優。実写では『つばさ』(2009年・朝ドラヒロイン)、『あさが来た』(2015年・朝ドラ)など、明治〜大正期の時代背景に強く、本作の江戸時代の商人女性役にもしっくりはまる。「凛とした女性役」を演じさせると右に出る者がいない俳優の一人で、菊栄役は彼女のキャリアの代表作になりつつあります。
| 生年月日 | 1991年6月2日(34歳) |
|---|---|
| 出身地 | 東京都 |
| 所属 | 研音 |
| 代表作 | 『かぐや姫の物語』(2013年・ジブリ・主役声優) 『つばさ』(2009年・朝ドラヒロイン) 『あさが来た』(2015年・朝ドラ) |
中村富五郎(なかむらとみごろう)/片岡千之助
中村富五郎は当代一の人気を誇る歌舞伎の女方。江戸店「五鈴屋江戸店」の客であり、文化人として幸たちと関わる重要キャラ。歌舞伎役者を歌舞伎役者に演じさせるという、本作のキャスティング哲学が最もはっきり出ているポジション。
演じる片岡千之助さんは、人間国宝・片岡仁左衛門の孫、片岡愛之助の甥にあたる本物の歌舞伎役者です。日本俳優協会所属、屋号は松嶋屋。歌舞伎の舞台で女方を中心に活躍しており、「中村富五郎」役は彼の本職そのものを演じることになる希少なキャスティング。所作・着付け・表情に本物の歌舞伎役者の風格が滲み、視聴者から「画面に出た瞬間に格が違う」と評価されています。
| 生年月日 | 2000年12月1日(25歳) |
|---|---|
| 本業 | 歌舞伎役者(女方中心) |
| 家系 | 祖父:片岡仁左衛門(人間国宝)/叔父:片岡愛之助 |
| 屋号 | 松嶋屋 |
| 代表的舞台 | 歌舞伎座をはじめとする全国の歌舞伎公演 |
お竹(おたけ)/いしのようこ
お竹は五鈴屋の最古参の女衆。シーズン1から幸を女衆頭として支え続け、江戸店進出時には「小頭役」に抜擢されました。シーズン3でも江戸店の中核として若い奉公人を束ねる役。物語の「五鈴屋らしさ」を体現するキャラの一人で、視聴者から「お竹さんが画面にいると安心する」と支持を集めています。
演じるいしのようこさんは、1980年代後半から芸能界で活躍するベテラン女優。妹は石野真子。1990年代の『キッズ・ウォー』シリーズ(1999年〜)で母親役を好演し全国区に。近年は『相棒』『科捜研の女』などのシリーズに脇役として安定参加しており、「現場の重し」として作品に厚みを加える俳優として重宝されている存在です。
| 生年月日 | 1968年7月22日(57歳) |
|---|---|
| 出身地 | 東京都 |
| 所属 | 株式会社いしのプロモーション |
| 代表作 | 『キッズ・ウォー』シリーズ(1999年〜) 『相棒』『科捜研の女』他多数 |
鉄助(てつすけ)/八嶋智人
鉄助は五鈴屋の番頭格として、商売の細部を支える人物。幸の右腕として、大坂と江戸を行き来しながら五鈴屋全体の経営を見る役。シーズン3では江戸店の試練に対しても冷静な判断を下す「五鈴屋の参謀」的ポジションが強まっています。
演じる八嶋智人さんは、舞台・映画・ドラマ・声優と幅広く活躍する俳優。カムカムミニキーナの主宰として演劇人としても知られ、独特のテンポと声質が特徴。『トリック』シリーズ(2000年〜)の山田奈緒子の同僚役で全国区になり、以降『相棒』『海猿』『コンフィデンスマンJP』など多数のシリーズに出演。「シリアスとコミカルを瞬時に切り替える」器用さで、商人ドラマの番頭役には最適な配置です。
| 生年月日 | 1970年3月24日(56歳) |
|---|---|
| 出身地 | 奈良県奈良市 |
| 所属 | シス・カンパニー |
| 代表作 | 『トリック』シリーズ(2000年〜) 『相棒』『コンフィデンスマンJP』ほか 劇団カムカムミニキーナ主宰 |
賢輔(けんすけ)/佐久間悠
賢輔は五鈴屋の若い手代で、染めや図案など職人方の中心を担う人物。シーズン3では木綿への小紋染め技法の開発に挑む重要なポジション。技術と感性の両方を持つキャラとして、物語の「ものづくり側」を担います。
演じる佐久間悠さんは、舞台・映画・ドラマで存在感を発揮する若手中堅俳優。シェイクスピアシアターのキャリアもあり、舞台での実績が確かな俳優です。映像作品では落ち着いた声質と職人的な役柄が似合い、賢輔役は彼の俳優としての「しっくり感」が最も出る配置と言えます。
梅松(うめまつ)/高橋和也
梅松は染物職人として、新柄の考案に打ち込む人物。賢輔と並んで「五鈴屋の職人サイド」を体現するキャラで、シーズン3では木綿小紋染めの技術革新が物語の縦軸の一つになっています。
演じる高橋和也さんは、元アイドルグループ「男闘呼組」のメンバーで、ソロアーティスト・俳優として活動。近年は『地獄に堕ちるわよ』(2026年・Netflix)などにも出演しており、50代以降の俳優としてのキャリアを着実に積んでいる存在。本作の梅松役は、彼の渋みと職人気質の演技が活きる配置です。
力造(りきぞう)/池田努
力造は染物の親方で、賢輔・梅松ら若手職人を見守る立場。シーズン3では木綿への小紋染め技法に取り組む工房を率いる「ものづくりの責任者」として登場します。
演じる池田努さんは、舞台・映画・ドラマで脇を固めるベテラン。『相棒』『仁-JIN-』『十三人の刺客』など多数の作品に出演しており、職人役・親方役で重宝される俳優の一人。本作では一見地味ながら、工房の空気を支える要として機能しています。
キャスティングの読み方——「本物」と「ベテラン」の二層構造
『あきない世傳 金と銀3』の脇キャラを通して見えてくるのは、本作のキャスティング設計です。
① 「本物」を起用するこだわり
歌舞伎役者の役に本物の歌舞伎役者(片岡千之助)を配置するのは、本作のキャスティング哲学の象徴。NHK BS時代劇は予算と時間の制約があるからこそ、「役そのもの」を演じられる人を選ぶことで画面の説得力を担保しています。
② ベテランで脇を固める
朝倉あき・八嶋智人・いしのようこ・池田努と、芸歴20〜40年のベテランが脇を完全に固めています。これは小芝風花の主演を支えるためだけではなく、「江戸時代の商家の空気を画面に出すには年齢と経験が要る」という時代劇の鉄則を踏まえた配置。
③ 男闘呼組・カムカムミニキーナ・松嶋屋など「異業種出身」の混成
俳優としての出自が皆ばらばら——アイドル出身(高橋和也)、劇団主宰(八嶋智人)、歌舞伎役者(片岡千之助)、声優・ジブリ出身(朝倉あき)、ベテラン女優(いしのようこ)。この多様性が、五鈴屋という「いろんな人が出入りする商家」の空気感に直結しています。
まとめ——脇キャラを知ると本作の見え方が変わる
主役の幸(小芝風花)と智蔵・周助だけを追うと『あきない世傳』の半分しか楽しめません。菊栄の凛、富五郎の雅、お竹の懐、鉄助の参謀眼、賢輔・梅松・力造の職人魂——脇キャラ一人ひとりが背負う物語が、本作の世界に厚みを与えています。
この記事で脇キャラの背景を知った状態でもう一度シーズン3を見直すと、「なぜこのシーンでこの人物が出てくるか」「なぜこの俳優が選ばれたか」が腑に落ちて、視聴体験が一段深くなるはずです。
主要キャストと相関図は 『あきない世傳 金と銀3』キャスト・相関図、ドラマ全話あらすじは ネタバレあらすじ全話、原作13巻の結末は 原作ネタバレ全13巻、配信ガイドは 配信・再放送・地上波まとめ、シーズン4予想は シーズン4続編予想 をどうぞ。
※本記事のキャスト情報は2026年4月時点。役どころは原作・公式情報・各話放送内容に基づきます。俳優プロフィールは公式サイト・各事務所発表に基づきます。
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