ブラックトリックつまらない?賛否とGACKT月9の評価を検証

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フジテレビ月9『ブラックトリック〜裁きを操る弁護人〜』を1〜2話観て、「なんだか入ってこない…」と感じて検索した方は少なくないかもしれません。GACKTさん初のドラマ主演、しかも月9という話題性の大きさに対して、初回の反応は賛否がくっきり割れています。

この記事では、「つまらない」と言われる具体的な理由と、一方で「面白い」と支持する声の両方を、視聴率やFilmarksの点数といった客観データを添えて公平に整理します。批判的に感じている人も、楽しんでいる人も、自分の感覚がどのあたりに位置するのかを確かめる材料にしてください。

脚本の設計意図や、同じ「クセ強主人公」路線の過去作との比較まで踏み込んで検証していきます。
※本記事は両論併記のため、ネガ・ポジ両方の声を引用します。

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目次

『ブラックトリック』は本当につまらない?賛否の全体像を先に整理

結論から言うと、『ブラックトリック〜裁きを操る弁護人〜』は初回時点で評価がはっきり二極化しているドラマです。数字で見ると、初回(2026年7月20日放送)の世帯視聴率は6.2%、個人視聴率は3.7%(MANTANWEB)。レビューサイトFilmarksでは平均2.3点(5点満点)と、月9としては厳しめの数字が並んでいます。

一方で、「でっち上げの天才」である弁護士・浦真鷲直人(GACKT)が、建築士の資格まで駆使して”嘘”で真実を暴くという完全オリジナルの設定そのものを面白がる声も一定数あります。つまり、「見せ方(演技・音声・テンポ)」への不満と、「設定・世界観」への期待が同居しているのが現状です。

以下、「つまらない」と言われる理由を具体的に分解したうえで、脚本の設計意図、そして評価している人がどこに魅力を感じているのかを順に見ていきます。

『ブラックトリック』が「つまらない」と言われる4つの理由

まず、否定的な感想がどこに集まっているのかを整理します。ここで挙げるのはあくまで視聴者から出ている声であり、筆者が作品を断じるものではありません。

理由1:GACKTのセリフが「聞き取りにくい」という声

最も多く見られたのが、主演・GACKTさん演じる浦真鷲直人のセリフが「ボソボソしていて聞き取れない」という指摘です。YouTubeのコメントやSNSでは「法廷場面だけでなく、すべてのセリフが聞き取りにくく内容が入ってこない」「声が小さいというより滑舌の問題では」といった声が複数上がっています(YouTube視聴者コメント/dramataro.com)。志田未来さん演じる麻生縁のハキハキした話し方と対比されて、「声戦争」と表現するレビューもありました(VODファンサイト)。

理由2:演技・キャラの”板についていなさ”への賛否

ドラマ初出演のGACKTさんについて、「カッコつけすぎの立ち振る舞いにストーリーが入ってこない」「キャラクターが板に付いていない」という感想が見られます(YouTube視聴者コメント/ちゃんねるレビュー)。演技そのものの評価が分かれており、「他の人が主役なら」と惜しむ声も出ています。ただしこれは裏を返せば、GACKTさんという存在の強さゆえに賛否が生まれているとも言えます。

理由3:展開が「都合よく進む」というテンポへの不満

ストーリー面では、「展開が都合よく進んで爽快感が薄い」という声があります(Filmarksレビュー)。嘘を武器に難局を突破していく主人公の万能さが、人によってはご都合主義に映るようです。リーガルもの特有の「論理で覆す快感」を期待した層とのミスマッチが起きている可能性があります。

理由4:視聴率・TVer登録数の伸び悩み

客観数字でも逆風が指摘されています。初回世帯6.2%は月9として突出した数字ではなく、日刊ゲンダイは「失速のサイン」と報じました。TVerのお気に入り登録数でも、後番組の『GTO』が81.9万に対し本作は33.4万と差がついている、という比較記事もあります(日刊ゲンダイ/パウラちゃんねる)。数字は賛否の温度感を測る一つの目安になります。

『ブラックトリック』の脚本体制から読む「クセ強設計」の意図

ここからは、なぜこの作風になっているのかを制作側の情報から考えてみます。本作は原作のない完全オリジナル作品で、脚本は吉髙寿男さんをはじめとする複数のライター陣(市東さやか・阿部沙耶佳ほか)が担当し、三谷伸太朗さんが脚本協力に入っています(Wikipedia)。演出は三橋利行さん・下畠優太さん・林徹さんら、チーフプロデューサーは牧野正さんです。

注目したいのは、主人公・浦真鷲を「でっち上げの天才」かつ「建築士の資格も持つ二刀流の弁護士」というあえて現実離れした設定に振り切っている点です。これは正統派リーガルドラマではなく、GACKTさんのカリスマ性を前提にした”ダークヒーローもの”として設計されている、と読めます。おそらく制作側は、聞き取りにくさすら含めて「底の見えない不気味さ」の演出に組み込もうとしているのかもしれません。

この狙いがハマる人には唯一無二の主人公像として刺さり、リアリティを求める人には「入ってこない」と感じられる——という賛否の分岐は、設計の時点である程度織り込み済みだった可能性があります。主題歌もGACKTさん自身の「STAND ALONE」が起用されており、作品全体が主演の世界観に寄せて構築されている点は押さえておきたいところです。

それでも『ブラックトリック』が評価される4つの理由

ネガティブな声が目立つ一方で、明確に「面白い」と支持する視聴者も少なくありません。ここではポジティブな評価がどこに集まっているかを見ていきます。

魅力1:嘘×建築士という”二刀流”設定の独自性

最も評価されているのが、嘘をつく弁護士が建築士の技能まで駆使して物事を組み立てていく設定の面白さです。「平然と建物まで作り上げてしまう設定は面白い」という声があり(Filmarksレビュー)、既存のリーガルドラマにない切り口として支持されています。オリジナル作品ならではの自由な発想が、この設定の推進力になっています。

魅力2:GACKTだからこそ成立する”危険な魅力”

MANTANWEBは初回を「危険な魅力あふれる”二刀流”ダークヒーロー」と評しました。WEBザテレビジョンでも「ダークな弁護士のかっこよさを体現している」と紹介されています。GACKTさんの実在感のある佇まいが、善悪の境界にいる主人公像とかみ合っているという評価です。理由2で挙げた「板についていない」という声と、この「唯一無二」という評価は同じ演技を逆の角度から見たものとも言えます。

魅力3:志田未来との掛け合いのテンポ

エリート弁護士・麻生縁を演じる志田未来さんとの掛け合いに期待する声も多く上がっています(WEBザテレビジョン)。志田さんは連ドラ出演9クール連続という安定感のある実力派で(映画ナタリー)、振り回される側の縁の存在が、浦真鷲の異質さを引き立てる構図になっています。「未来のハキハキ」を評価するレビューは、聞き取りにくさへの不満とセットで語られることが多く、二人の対比が本作の見どころの一つになっています。

魅力4:豪華な共演陣の座組

神尾楓珠さん(土生洸太役)、戸塚純貴さん(鯖山周平役)、北村一輝さん(古瀬義親役)と、脇を固める顔ぶれの厚さも評価点です。「内容も面白いしキャストも勢揃いしていて、もったいない」という声(YouTube視聴者コメント)は、裏を返せば座組のポテンシャルの高さを認めているものです。中盤以降、この共演陣がどう物語に絡むかで評価が動く余地があります。

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『ブラックトリック』の立ち位置を”クセ強主人公ドラマ”と比べて考える

本作の賛否を客観化するために、似た構造の過去作と比べてみます。「主人公が強烈な個性で難局を突破する」タイプのドラマは、これまでも初回に賛否が割れながら後半で評価が固まっていく例がありました。

たとえば、常識外れの手法で事件を解決していく主人公もの(『リーガルV』系や、風変わりな探偵・弁護士もの)は、序盤で「現実味がない」と言われつつ、キャラクターへの慣れとともに”様式美”として受け入れられていく傾向があります。『ブラックトリック』の「都合よく進む」という不満も、主人公の万能さを”お約束”として楽しめるかどうかで評価が変わってくる部分かもしれません。

また、月9枠は近年、正統派ラブストーリーだけでなく攻めた企画も投入する枠になっています。その文脈で見ると、原作なしのオリジナルでダークヒーローを主軸に据えた本作は、枠としては挑戦的な位置づけです。数字の伸び悩みは、この挑戦性が「月9に期待する層」とまだ噛み合いきっていない過渡期の現象、とも解釈できます。放送が進むにつれてキャラへの理解が深まれば、評価の着地点が変わる可能性は十分にあります。

『ブラックトリック』はこういう人におすすめ

ここまでの賛否を踏まえると、本作が向いているのは次のようなタイプの視聴者です。

  • GACKTさんの世界観・佇まいそのものを楽しみたい人——主演のカリスマ性を前提にした作りなので、そこに乗れるかどうかが最大の分岐点です。
  • 正統派より”様式美”のダークヒーローものが好きな人——リアリティより「クセ強主人公が無双する痛快さ」を求める人には刺さりやすい設計です。
  • 設定の奇抜さ(嘘×建築士)を面白がれる人——オリジナルならではの発想を楽しめる人向けです。

逆に、セリフの聞き取りやすさや論理的な緻密さを重視する人には、序盤はストレスを感じる場面があるかもしれません。その場合でも、志田未来さんら共演陣の掛け合いや、中盤以降の展開で印象が変わる可能性があるので、数話は様子を見てから判断するのがおすすめです。字幕表示にして視聴すると聞き取りにくさの問題が緩和されるので、その方法を勧める視聴者もいます。

『ブラックトリック』の放送・配信情報

『ブラックトリック〜裁きを操る弁護人〜』はフジテレビ系「月9」枠で、2026年7月20日から毎週月曜21:00に放送中です。見逃し配信はTVerで対応しています。聞き取りにくさが気になる場合は、配信で字幕をオンにして自分のペースで観返すと、法廷シーンの細かいやり取りも追いやすくなります。もう一度初回から人物関係を整理して観たい方は、下記の相関図・ネタバレ記事も参考にしてください。

『ブラックトリック』の関連記事と出典

本作をさらに深く追いたい方は、以下の記事もあわせてどうぞ。

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主な参照元:

  • Wikipedia「ブラックトリック〜裁きを操る弁護人〜」(脚本・演出・キャスト役名・放送情報)
  • MANTANWEB「初回視聴率6.2%、個人は3.7%」(2026年7月20日)
  • oricon.co.jp ドラマ作品情報・キャスト一覧
  • 映画ナタリー「志田未来が月9『ブラックトリック』でGACKTに振り回される」
  • WEBザテレビジョン「GACKT”浦真鷲”が体現するダークな弁護士のかっこよさ」
  • 日刊ゲンダイDIGITAL「GACKT主演フジ月9『ブラックトリック』失速のサイン」
  • Filmarks ドラマレビュー(平均2.3点・視聴者レビュー傾向)
  • ちゃんねるレビュー/VODファンサイト/dramataro.com(視聴者感想の傾向)
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この記事を書いた人

ドラマを「観る」だけでなく「読み解く」ことに10年以上取り組んできた、ドラマ考察ライター。年間100作品以上を視聴し、脚本構造・キャラクター心理・演出技法・原作比較・社会的文脈まで含めて分析する。「事実→構造→意味」の順で積み上げる考察を信条にしており、個人の感想ではなく一次情報に基づく分析を大切にしている。サスペンス・ヒューマンドラマ・大河・朝ドラ などジャンル不問。

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