ブラックトリックは面白い?GACKT月9の賛否が割れる理由

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GACKT主演のフジテレビ月9『ブラックトリック〜裁きを操る弁護人〜』を観て、「これは面白い」と感じた人もいれば、初回で離脱した人もいるようです。検索してみると「面白い」という声と「合わなかった」という声がはっきり分かれています。自分が面白いと感じたこの感覚は、他の人にも共有されているのか——そこが気になって調べる方は多いはずです。

この記事では、初回視聴率6.2%(個人3.7%)やFilmarks平均2.2点といった客観データを踏まえつつ、「面白い」と評価する声と「合わない」という声の両方を整理します。ダークヒーローものとして楽しんでいる人も、リアリティが気になった人も、自分の感覚を確かめる材料にしてください。

あらすじや結末を先に押さえたい方、キャストの関係を整理したい方は、こちらもあわせてどうぞ。

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※本記事は両論併記のため、ポジティブ・ネガティブ両方の声を引用します。

目次

『ブラックトリック』は面白い?賛否が割れている理由を先に整理

結論から書くと、『ブラックトリック〜裁きを操る弁護人〜』は「面白い」と「合わない」がきれいに二分されている作品です。あるドラマ投票サイトでは「おもしろい」と「つまらない」がそれぞれ同数で並んでいる時期があり、評価が真っ二つに割れている状況がうかがえます(投票talk)。

作品は、フジテレビのドラマに初出演するGACKTが、”でっち上げの天才”である敏腕弁護士・浦真鷲直人を演じる完全オリジナルのリーガルドラマです。弁護士でありながら一級建築士でもある「二刀流」の設定で、正攻法では裁けない悪党を”嘘”というトリックで追い詰めていく、痛快さを狙った構成になっています(MANTANWEB)。

この「痛快さ」と「二刀流のナゾ設定」という両面性こそが、賛否が割れる中心にあります。ダークヒーローの爽快感として楽しめる人には刺さり、法廷もののリアリティを求める人には引っかかる——同じ要素を面白いと取るか、都合よすぎると取るかで評価が変わる構造です。以下、面白いと感じる理由と、合わないと感じる理由を順に見ていきます。

『ブラックトリック』が面白いと言われる3つの理由

まず、「面白い」と評価する声がどこに向いているのかを整理します。Filmarksや個人レビューを横断すると、評価点は大きく3つに分かれていました。

理由1:GACKTのダークヒーロー像が役柄にはまっている

最も多かったのが、GACKTと役柄の相性を評価する声です。Filmarksのレビューには「ブラックヒーローがGACKTに合ってる」「GACKTさまのダークヒーローぶりが光る」といった感想が並んでいます(Filmarks)。平然と嘘をつく弁護士という危険な役どころに、GACKTがもともと持つミステリアスな存在感が乗ることで、キャラクターとして成立しているという見方です。

個人レビューでも「主演にGACKTを起用した点は、なかなか興味深い着眼である」と、配役そのものの独創性を評価する声がありました(note・陽向走太氏)。ミュージシャンとしての強いパブリックイメージを、そのままキャラクターの「胡散臭さ」に転用できている点は、この作品ならではの持ち味だと言えそうです。

理由2:法の枠を超えるトリックで悪を追い詰める爽快感

2つ目は、設定の痛快さです。「正攻法では罪を問えない悪党どもを、法律の枠を超えたトリックで追い詰める」という構図に興味を持ったという声がありました(Filmarks)。弁護士でありながら建築士の技能を使って裁判のために建物まで作ってしまう、という発想の飛躍を「なかなか興味深い」と受け止めるレビューもあります(note・陽向走太氏)。

Filmarksには「とにかく華やかなエンタメドラマ」「スカッとする」という視聴体験を挙げる声もありました。細かい整合性より、悪をやり込める気持ちよさを求めて観る人にとっては、この振り切った作りがプラスに働いているようです。第1話冒頭のデータ盗難シーンについても「この種の場面は個人的に好むところであり、なかなかの見応えがあった」と、映像的な見せ場を評価する感想が見られました(note・陽向走太氏)。

この「二刀流」というアイデアも、リアリティを気にせず楽しむ層にはむしろプラスに働いています。弁護士としての弁論だけでなく、建築士としての知識で証拠や状況を作り替えてしまう——この万能感が、毎回どんな手で悪を出し抜くのかという「トリックの見せ場」を生み、話ごとの引きになっているという見方です。ワンアイデアで完結する痛快劇としては、この設定の派手さがむしろ強みになっているという評価もありました。

理由3:志田未来との化学反応への期待

3つ目は、共演陣、とりわけ志田未来(麻生縁役)との掛け合いへの期待です。GACKT演じるダークヒーローの監視役として登場する志田未来について、「連続ドラマに出演し続けてきた役者として期待できる共演」と見る声があります。個人レビューでも「GACKTと志田未来の化学反応がどのように展開していくのか、今後が楽しみである」と、この関係性を今後の見どころに挙げていました(note・陽向走太氏)。

ほかにも神尾楓珠(土生洸太役)、北村一輝(古瀬義親役)といった実力派が脇を固めており、キャスト構成そのものは手堅いという見方が複数ありました。主演の危うさを共演陣が受け止める座組になっている点が、「これから面白くなりそう」という期待につながっているようです。GACKTの一癖ある主人公に、志田未来の実直さや北村一輝の存在感がぶつかることで、掛け合いに緊張感が生まれる——この人物配置の妙を評価する声は、初回時点でも少なくありませんでした。関係が本格的に動き出す中盤以降を「ここからが本番」と楽しみにする視聴者が一定数いるのは、この座組への信頼があるからだと言えそうです。

吉髙寿男脚本の作風から見る『ブラックトリック』の設計意図

「面白い」と「合わない」が割れる背景を、作り手側の設計から読み解いてみます。本作の脚本は吉髙寿男さんと市東さやかさん、演出は三橋利行さんら、プロデューサーは牧野正さんが務めています(MANTANWEB)。

公式が掲げるコンセプトは「”嘘”を武器に真実を暴く痛快リーガルドラマ」であり、キーワードは「痛快」「エンターテインメント」です。つまりこの作品は、法廷ものの緻密さやリアリティを最優先する設計ではなく、ダークヒーローが手段を選ばず悪を打ち倒すカタルシスを主軸に置いていると読めます。弁護士と一級建築士の二刀流という一見突飛な設定も、リアリティより「GACKT演じる主人公が万能に見せ場を作る」ための装置と考えると筋が通ります。

この設計意図を踏まえると、賛否の割れ方も納得しやすくなります。制作側が意図的に「痛快さ優先・リアリティ後回し」で振り切っているぶん、その振り切りを楽しめる人には強く刺さり、法廷ドラマに整合性を求める人には引っかかる。同じ作りが、観る側の期待値によって長所にも短所にも転ぶ——おそらくそういう構造の作品なのだと思います。制作者の狙いが「スカッとする痛快劇」である以上、リアリティ不足という指摘は、ある意味で狙いの裏返しとも言えそうです。

一方で『ブラックトリック』が合わないと言われる理由

公平を期すため、厳しい評価にも触れておきます。Filmarksの平均スコアは95件のレビューで★2.2点と、数字の上では辛口の声が目立つのも事実です(Filmarks)。合わないと感じた人の指摘は、主に次の点に集約されていました。

  • セリフの聞き取りにくさ:GACKTが小声で話す場面が多く「何を言っているか分かりにくい」という声が複数見られます(ドラマタロー)。
  • 設定の飛躍:「弁護士と建築士の兼業というナゾ設定」「設定盛りすぎ」「証拠入手の手段が犯罪」といった、リアリティへの違和感を挙げる声があります(Filmarks)。
  • 裁判シーンの淡白さ:「裁判シーンは短い上にやりたい放題でリアリティ無い」「決着が付いても爽快感がない」という感想も寄せられています。

キャスティングについても「主役以外は手堅く固めているが、実力のある俳優が生かしきれていない」という見方があり、「志田未来の無駄遣い」といった惜しむ声も見られました(ちゃんねるレビュー)。これらは第1話時点の反応であり、物語が進むにつれて評価が動く可能性はあります。少なくとも現時点では、「痛快さ」を狙った作りがハマらなかった人には、都合のよい展開や整合性の粗さとして映っている、という整理ができそうです。

同じ月9ダークヒーローものと比べた『ブラックトリック』の立ち位置

『ブラックトリック』の評価を客観化するために、位置づけを整理してみます。本作はフジテレビ月9枠、月曜午後9時の放送で、初回視聴率は世帯6.2%・個人3.7%でした(MANTANWEB)。近年の月9は恋愛群像劇からミステリ・サスペンス寄りへと軸足が動いてきており、その流れの中に「ダークヒーロー×リーガル」という本作は位置づけられます。

「法の外側から悪を裁く痛快劇」というフォーマット自体は、リーガル・サスペンス系ドラマで繰り返し人気を集めてきた王道です。爽快感を軸にした作品は、初速の数字よりも「1話完結でスカッとできるか」の口コミが積み上がって伸びるタイプが多く、配信での視聴とあわせて評価が後追いで変わることも珍しくありません。本作もNetflixで配信されており、月9らしい話題性のある主演を得たことで、放送外での視聴が数字に表れにくい構造もありそうです。

その意味で、Filmarks2.2点という初回時点の辛口スコアだけで作品の全体を判断するのは早いのかもしれません。ダークヒーローものは「主人公の悪の魅力にどこまで乗れるか」で評価が決まりやすいジャンルで、GACKTという強烈なアイコンを主演に据えた本作は、まさにその一点に賭けた作りだと言えます。この賭けが中盤以降どう転ぶかが、賛否を分ける最終的な鍵になりそうです。

『ブラックトリック』はこういう人におすすめ

ここまでの両論を踏まえると、『ブラックトリック〜裁きを操る弁護人〜』を面白く楽しめるかどうかは、何を求めて観るかでかなり変わりそうです。次のような人には向いている作品だと言えます。

  • GACKTのミステリアスな存在感が好きな人:役柄と本人のイメージがはまっているという声が最も多く、GACKTのダークヒーローを観たい人には満足度が高そうです。
  • 細かい整合性より痛快さを求める人:法の枠を超えて悪を追い詰めるカタルシス重視の作りなので、「スカッとしたい」目的の視聴に合います。
  • 1話完結のリーガル・サスペンスが好きな人:エンタメ寄りに振り切った作風は、気軽に観たい人に向いています。

逆に、法廷ものに緻密なリアリティや重厚な人間ドラマを求める人には、設定の飛躍や展開の都合よさが気になるかもしれません。まずは第1話を観て、GACKTのダークヒーロー像に乗れるかどうかを判断材料にするのがよさそうです。合うと感じたら、共演の志田未来・神尾楓珠・北村一輝との関係が動く中盤以降が本番になります。

『ブラックトリック』の放送・配信情報

『ブラックトリック〜裁きを操る弁護人〜』は、2026年7月20日からフジテレビ系「月9」枠(月曜午後9時)で放送中の完全オリジナルドラマです。主演はGACKT(浦真鷲直人役)、共演に志田未来、神尾楓珠、北村一輝ほか。脚本は吉髙寿男・市東さやか、演出は三橋利行ら、プロデューサーは牧野正が務めています。

見逃し配信はTVerで、独占配信はNetflixで視聴できます。第1話の反応を見て評価を決めたい人は、まず配信で確認してみるのがおすすめです。

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この記事を書いた人

ドラマを「観る」だけでなく「読み解く」ことに10年以上取り組んできた、ドラマ考察ライター。年間100作品以上を視聴し、脚本構造・キャラクター心理・演出技法・原作比較・社会的文脈まで含めて分析する。「事実→構造→意味」の順で積み上げる考察を信条にしており、個人の感想ではなく一次情報に基づく分析を大切にしている。サスペンス・ヒューマンドラマ・大河・朝ドラ などジャンル不問。

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